私が最初に鉄道に関心を持ったのは1972年夏以降のことですが、特急「白鳥」はその年の秋に電車化されたニュースを聞いたこともありその頃から知っていました。
　「能生事件」や大聖寺・動橋の両駅での停車が上下列車に振り分けられた、など、「白鳥」初期の逸話は1975年頃の「旅と鉄道」誌でこの特急の特集を組んだ際に読んだ記憶があります。また８０年代前半の短期間でしたが急行「しらゆき」の格上げで青森〜福井間の設定が追加され２往復体制になったときの「白鳥１号〜白鳥４号」という時刻表上の表記に実に違和感があったのも強烈な思い出です。
（ちなみに今度の海峡線の「スーパー白鳥○○号」については、もう、勝手にして、という感じです（笑））
　でも、一応山形県内を走っていた特急ですが羽越本線や庄内地方は私の日常からは圏外であり、また、70年代末から私の鉄道全般に対する関心が低下していったこともあってなにがなんでも「白鳥」を見に行く！などという気持ちにもならなかったので、実際に「白鳥」が走っている姿を見たのは1989年度から仕事の関係で鶴岡市に住むようになってからのことでした。
（以下のキャプションも含めて2002年10月記）
　で、その鶴岡に住んでいた頃（1989〜93年度）には「白鳥」号に３度乗車する機会がありました。最初が1991年11月（京都〜鶴岡）、２回目が1992年11月（京都〜鶴岡）、３回目が1993年12月（大阪〜鶴岡）です。
　当時の「白鳥」号はＪＲ東日本上沼垂運転区の485系電車で運用されていました。新潟方の先頭車にはクハ４８１−０番台（１両だけ１００番台）の入っていた編成が多く、異論は多々あるかと思いますが個人的にはこの塗色変更を受けたボンネット車の姿は大好きでした。
（1992年11月、京都）
　画像は、０番台であることだけは間違いないのですがそれ以上は不明です。
　上沼垂”アコモ編成”の青森方（新潟以南では大阪方）の先頭車には1500番台や200番台が入っていました。・・・記憶はあいまいなのですが確かこの画像は1502か1503だったと思います。
（1992年11月、京都）
　大阪駅１１番ホームで発車を待つ「白鳥」・・・この日はこのあとグリーン車で鶴岡まで帰りました。グリーン料金は一般的に決して安いものではないのですが、大阪〜鶴岡間では結構割安な感じはしました。
（1993年12月、大阪）
　上沼垂色のボンネット車は1998年度に、また上沼垂のサロ４８１型は３０００番台への改装をうけた２両を除いて200１年3月に現役を引退しています。