「高橋川橋梁」 （堺田〜赤倉温泉、山形県最上町） １９１７年　開業	70フィートのプレートガーダー4連。 極端に「高い」というほどでもないかもしれませんが、 一応「高」「橋」という名称に相応しい立地条件、とは言えるでしょう・・・（寒い・・・） （画像撮影はいずれも2005年4月30日、キャプションは2005年5月3日記。）
・・・この画像の撮影は小牛田（堺田）方の南よりから。 これには写っていませんが、画像左側には国道47号線の橋梁が並走します。 同国道を普通に走っていれば必ず視界に入る鉄橋の1つです。 なお、この画像の右端に、コンクリート製のかなり古い道路橋が見えますが、 その橋（これも「高橋川橋梁」）については弊サイトの相互リンク先である「山形の廃道」様が紹介されています。 現在では、道路橋のほうが老朽化が著しい上に鉄道橋の橋脚が改修されているため、後者が新しいようにも見えますが、 『陸羽東線建設概要』に掲載された同線開業当時の写真では、この鉄道橋と並行する道路橋は木製のようですし、「山形の廃道」様によると、この道路橋の竣工は昭和５年（１９３０）なので、鉄道橋のほうが「古い」というのが正解です。

3基の橋脚は開業当初はすべて石積みでしたが、現在では必ずしも「鑑賞用」として適しているとは言えない状況です。 しかし、第３橋脚（画像一番奥）だけは改修時期が古そうですし、第１橋脚（一番手前）と第２橋脚の下部〜中部は同時期に改修されたようですが、第１橋脚だけがその後さらに上部の改修も受けたらしいこと・・・など、同橋梁の改修・変遷の経過をいろいろと憶測できそうな状況になっていることもまた事実でしょう。 （が、実際の改修の詳細については未確認です。）

ともあれ橋脚は上記のような状態なので、 本橋梁の見どころは、このいかにも頑強そうな、かつ開業当時から大きく変化していないと思われる橋台、ということになるでしょう。 これは小牛田（堺田）方。 地面から桁受け部分までのラインが微妙に屈曲しているのが、また魅力的に思います。